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万葉集に歌われた伊香胡山

先日「長浜歴史博物館」万葉講座において北陸道を往来した官人「笠朝臣金村」の歌を中心に磯崎啓氏がお話された。かねてから萩を読んだ詩2首についてはよく知っていたが改めて解説していただいて初めて知ったのは”にほいぬべくも”の意味が嗅覚の「匂い」ではなく色覚の意味で,傍を通るだけで色が衣に移ってしまうほど咲き誇っているという意味だという解説を聞いて改めて歌われた萩が咲き誇る様子がよく感じられた。今はあまり見かけないが当時は伊香具神社の背後に連なる山一帯に萩が咲き誇っていたのだろう。季節も秋が深まるころと思われる。